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「仕事を辞めたい」は、本当に転職すべきサイン? モヤモヤしたときに整理したい5つのこと


日曜日の夜になると憂うつ。


朝、会社へ向かいながら「辞めたい」と思う。


転職サイトを開いては閉じる。


でも、本当に辞めたいのかと聞かれると、自分でもモヤモヤしてよく分からない。


そんな状態になっていませんか?


「仕事を辞めたい」と思うこと自体は、珍しいことではありません。ただ、「辞めたい」という一つの言葉の中には、実はいろいろな気持ちがひそんでいます。


転職という大きな決断をする前に、まずは「自分は何から離れたいのだろう?」と自分自身に問いかけることが大切。問いかけるべき重要な事項を、このニュースレターでお伝えします。


執筆者:杉浦 和香奈

保有資格:公認心理師、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、メンタル法務主任者(BANSO-CO ばんそうメイト)


1.仕事内容そのものが合っていない?


まず考えたいのは、今やっている仕事そのものです。


自分の長所と思えるところを活かせない。仕事内容に興味を持てない。毎日苦手な業務ばかりしている。こうした状態なら、職種そのものを見直すことが選択肢になるかもしれません。一方、「仕事内容は嫌いではない。でもまわりとの関係がつらい」のであれば、問題は職種ではない可能性があります。


2.人間関係がつらい?


仕事を辞めたい理由が、上司との関係、同僚とのトラブル、職場の雰囲気、ということも多いです。


この場合、まわりに相談して味方を作る、上司や人事に相談してチームを変える、部署を異動する、といった方法で状況が変わる可能性もあります。


もちろん、毎日仕事に行くことに脅威に感じるほどの深刻な問題がある場合に「考え方を変えて耐える」必要はありません。自分が安心して働ける環境なのか、という視点も重要です。


3.働き方や待遇が合っていない?


仕事は好きだけれど、通勤がつらい。残業が多すぎる。育児との両立が難しい。給与と責任が見合っていない、という場合もあります。仕事と家庭は両輪の関係です。


「会社が嫌」なのではなく、「今の働き方では生活が成り立たない」のかもしれません。


働くにあたって、自分にとって譲れないことは何か、考えてみましょう。


4.成長や意味を感じられなくなった?


仕事には慣れた。評価も悪くない。でも、仕事がマンネリ化していて何となくつまらない。


そんな場合もあります。


必ずしも仕事だけに生きがいを求める必要はありません。一方で、「もっと専門性を高めたい」「別の分野に挑戦したい」という気持ちが強くなっているなら、それも大切なキャリアのサインです。


5.そもそも疲れ切っていない?


これはとても大切なことです。


心身が疲れているときには、視野が狭くなって不快なこと、嫌なことばかりに意識が向いてしまうことがあります。


仕事に行くのが嫌なだけでなく、友人に会うのも面倒。趣味も楽しくない。休日も何もしたくない。


という状態なら、「転職すれば解決する」と急いで結論を出す前に、まずは休息することや心身の状態について考える必要があるかもしれません。実際に転職すると、大きな変化があるので心身が整っていないままダウンしてしまう可能性もあります。



「何から逃げたい?」だけでなく「どこへ行きたい?」


転職を考えるとき、「今の会社の嫌なところ」はたくさん出てくるのに、「次はどんな働き方がしたい?」と聞かれると答えられないことがあります。


そこで、これから働く場所を見つける準備としてこんなことを考えてみましょう。


どんな仕事・環境なら続けたい?


どんな人たちと働きたい?


仕事と私生活をどんなバランスにしたい?


5年後、どんなことができるようになっていたい?


収入、やりがい、安定、自由―何を優先したい?


全部を叶える仕事はないかもしれません。だからこそ、自分にとって何を優先すべきかを知っておくことが大切です。


「辞める」「辞めない」の二択にしない


キャリアの悩みを抱えると、会社を辞める、辞めない、という二択で考えがちです。


でも実際には、異動する、働き方を変える、一旦休む、上司に相談する、副業や勉強を始める、転職活動だけして市場を見てみる、など、途中の選択肢もあります。


「転職活動を始めたら絶対に転職しなければならない」ということもありません。


情報を集めることで、「今の会社にも良いところがある」と分かる場合もあります。


心身の安全が最優先


一方で、どんな場合でも「まず冷静に考えて会社に残りましょう」ということではありません。


強い心身の不調がある場合や、安全を脅かすような環境にいる場合には、キャリアの最適解よりも、まず自分を守ることが優先されます。


必要に応じて、医療機関、社内外の相談窓口、専門家なども利用しましょう。


最後に


「仕事を辞めたい」と思ったとき、すぐに辞める必要もありませんし、「みんな我慢しているから」と無理に残る必要もありません。


まず、「私は、何がつらいのだろう?」そして、「本当は、どんなふうに働きたいのだろう?」この二つを分けて考えてみましょう。


キャリアについて考えることは、会社を辞めるかどうかだけを決めることではありません。「自分はこれからどんな生活をしたいのか」を考えることでもあります。


辞める、辞めないの選択肢しか見えないとき、一人で考え続けて堂々めぐりになっているときには、話すことでご自分が見えてくることもあります。そんなときには、キャリアやメンタルヘルスの専門家と一緒にご自分の考えを整理してみてはいかがでしょうか。




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